2013/10/22

アブサンティアード2013 アブサンソムリエ、アレックスのレポート



アブサンティアード2013/アブサンソムリエ、アレックスのレポート
今年も開催されたアブサンティアード(アブサン品評会)。元恵比寿バー・トラム、トレンチのスタッフでアブサン・ソムリエなどの呼び名を持ち現在はフランスに住む、アレックスが特派員として参加し、レポートしてくれました。

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毎年が緑一色になるこのお祭り。今年もまたやってきました。喜びと友好的な雰囲気の中で、フランスがアブサンを祝福する”アブサンティアード”です。



10月4日から6日まで、強い情熱で結ばれたアブサン愛好家たちが、一同にフランスの小さな町、ポンタルリエに集まりました。そこは、パリから約400km、スイスの国境近くにあり、非常にフランスの田舎町らしい趣きを残した場所で、町の中心には2つの有名な蒸留所を有しています。

このアブサンティアードは多くのアート作品の展示、舞台、ミュージカルそしてリサイタルのアクティビティーが用意されていますが、最も見物なのは、” Salon des Collectionneurs”で、アブサンに関するすべてのものを見つけることができ、購入することができる場所です。スプーン、ポスターはもちろん、100年前のアブサンまで入手することができるのです。

















入場券を手にして向かう先は、試飲テーブル。そこには、緑の服装のスタッフが親切にたくさんのフランス産とスイス産のアブサンを紹介してくれます。



新しいアブサンも数多くそろえられています。その中には、今回のアブサンティアードで受賞した、”アンティーク”(ペルノー・白)、そして”コテ・フランス”(ギー蒸留所、白)もふくまれています。また、”ロンテテ”(コンビエ、緑)と”メルジン”(ドュヴァロン・緑)も新作のアブサンとしてならべられていました。




ギー蒸留所とペルノー・リカール社はこの祭りのために特別に多くの人を喜びと友好的な雰囲気で歓迎してくれました。すべてのスタッフが笑顔で、白濁したグラスを手に、訪問者たちを迎え入れていた光景が印象的です。












旅を終えたあとにかすかに残る、このワームウッドとアニスの薫り。(実際、2日の間、僕の洋服に薫りが残っていた!)アブサンティアードは、アブサンに関する専門家や愛好家たちがアブサンを楽しむ喜びを共有できるまたとない機会のひとつです。驚くべき現象がここ数年で起こりはじめていることも実感できました。それは、若者から高齢者まで幅広い世代と、世界中からこのアブサンティアードに参加していること。パリのアブサン専門店で、アブサンスプーンが売り切れ状態にあるというニュースも納得できるというわけです!

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written by:

Alexandre JOSEPH / アレクサンドル・ジョセフ



アレックスはフランス人イラストレーターであり、元恵比寿のバー・トラム、トレンチのスタッフで、”アブサン・ガイ”と呼ばれるほどアブサンへの造詣が深い。現在は南西フランスに在住し、地元の料理とおだやかな雰囲気を満喫中!

Alex is a French illustrator who used to work in Tram and Trench as the 'Absinthe Guy'. He currently lives in the South-Western part of France, enjoying local food and calm !


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